のんたんの独りゴト

丹野恵美子のブログです。フルートを吹いたり料理作ったりどっかいったりしている記録と、ごまめの歯ぎしりの記録です。

国立科学博物館

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2002年、約20年ぶりの北海道出身のフルート科の芸大生であった私にとって、生活と文化の違いにブラキストン線を意識せざるを得なかった。なんだこの導入文。変なのー。生物だと自然なのに、人間のしかも同じ日本だとなるとなんだか大げさに感じてゲラゲラしてしまいそうだ。補足すると、当時のフルート科は1学年7人であった。

ところで、芸大に入学して1番最初に行った博物館は、目黒寄生虫館だった。1年生の時、大学の笛吹きが集まる通称フエ部屋で先輩方に行ってみたいと話したら、1つ上の先輩方が複数人一緒に来てくださることになった。今考えたらあり得ないスペシャルゲスト達。その節はありがとうございました。

しかし先輩方はきっと、近くに国立の科学博物館や美術館、しかもボリューム満点で、学生証もあるのに一体なぜ寄生虫?と思ったであろう。西洋音楽、ヨーロッパの薫りはどこへ?結局今でも面倒を見てくれた先輩方はいつ会っても保護者のような感覚である。

そんな中、昨日の半休宣言で午後の時間ができたこと、国立西洋美術館に行った際に目に入った恐竜展の広告と、ちょくちょく覗く先輩のブログと、久し振りに本を読むスピードに頭が追いつかない現象が起こり、あぁもう今私は国立科学博物館へ行きたいのだ!と行く理由が3点以上見つかったお陰で、長靴を履いて行ってきた。足が濡れないってほんと快適だ。

今日平日だよね?ってくらい人がいた。

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美しすぎて息を呑む。

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顎の角度と歯の形、骨の形の美しさが地球の奇跡すぎる。

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ただ美しい。何それ。理由なんてちっとも説明できないじゃないか。そのうち、もう少し大人になったら、いや、ババァになったら説明出来るようになるんだろうか。この前、友達の子供におばさんと自分のことを言ったら、友達に止められた。えみこちゃんと呼ばせているのでおばさんはヤメテ、とのこと。なんて優しい世の中なのだ。考古学者になりたかった幼い頃を思い出す。発掘ってきっと地道な作業なんだろうな。

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屋根と壁がない生活って本当に凄いことだ。疲労感が半端ない。先日の富士山登山で風が吹いたり雨が降ったので、自宅に帰って来て家があるってなんて幸せなのだ、と思ったところである。

あと、補足で常設展も観て来たが、ヒグラシとツクツクボウシセミ類だって知ってびっくりした。

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見たらセミだってわかる。まさにセミだった。そりゃあ強調したくもなるさ。私はてっきりコオロギとかスズムシのようなものを想像していた。主人に言ったらえ、セミ類以外に迷う選択肢ある?と引いていた。まじか。ここでもブラキストン線問題?それとも私の無知問題?と思い、カマドウマって知ってる?と聞いてみたが、聞いたことあるがどういうものかは知らなかった。見た目もかなりグロテスクで見つけた時にはパニックになるが、後々調べるとなんとハリガネムシの宿主でもあるのだ。ちなみに、北海道では川遊びは出来ないし、絶対に川の水を飲んではいけないしキツネにも触ってはいけない、何故ならエキノコックス症になるからだ、とリアルに教えられて来たのだ。これもブラキストン線かもしれぬ。

セミに好かれてパニックになった過去がある私が動画を見ながら鳴き声を調べることになるとはね。カマドウマはさすがに静止画で手一杯。もう既に夢に出そうで怖い。