のんたんの独りゴト

丹野恵美子のブログです。フルートを吹いたり料理作ったりどっかいったりしている記録と、ごまめの歯ぎしりの記録です。

出汁と梅干し

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晩ごはんのリクエストがおじやだった。おじやといえば、私はおかゆとかおじやが小さい頃あまり好きではなくて、食卓におじやが出るとおかずも微妙で食べれるものがなくて困るといった感覚だったのである。まぁ、子供の舌だからそんなもんかもね?たまに父がおじやを作ってくれることもあった。大学時代に上京してからは飲み会で雑炊が出ても、なんで雑炊なんだろー、そんなに美味しいか?と思っていたし、ふぐの雑炊を食べてもピンとこないし、それをありがたがる理由もよくわかっていなかった。

まぁ、振り返ると上京してからの1番のメシマズ要因は水の味であったことは間違いない。外食しても何食べても美味しくなくてそれこそコンビニの方がよかった。刺身なんて食べられたものじゃなかった。あれから17年、いろんな技術開発や物流の最適化で、おそらく水も食事も当時よりは良い状況になっているであろう。

話を戻すと、自分があまり好きでなかったおじやをリクエストされる人生が来るとは思っていなかったので、なんでおじやが嫌いだったのかも、味にピンと来ない理由も分からなかったのだ。

なので、水以外にピンと来ない要因について、出汁の好みがあるのではないかと思った。私の実家の味噌汁は、私の幼い頃は煮干し出汁、次に昆布、そしてだし入りみそに変化していったと思われる。家にあった美味しんぼが好きでよく読んでいたが、一番だしのとり方に衝撃を受けて、いつか私も昆布出汁マスターになりたいと思っていた。一人暮らしを始めて出汁をとってみたのだが、あれ?こんな感じだったっけ?とどうも上手くいかない。私が覚えていたのは一番出汁の取り方の昆布の使い方の部分だけであまりにもミクロすぎる。一番出汁が使われるのはお吸い物が大半なので、家庭料理ではそこまでの頻度で使わないが、迷走中にたどり着いた鰹節と鯖が一緒になっているタイプの出汁は美味しくて好みだった。二番出汁の取り方と用途がわかり、初めて昆布も沸騰しても煮たりするようにもなり、やっと自分の好きな味にたどり着けた。やっぱり私は昆布が好きなのである。醤油でもなんでも昆布出汁が入っているだけで美味しいと感じるくらいの昆布バカ。ちなみに補足すると、好きかどうかとそれを毎回使うかどうかはもちろん別である。

また、おじやだけでなくスープもあまり好きではなかった理由の1つに野菜を沢山入れて煮込むと灰汁も出るが、なんというか雑味?が多い気がしてあまり気が進まなかったところもあった。しかし、野菜を入れる量と種類を調節出来るようになると野菜本来の味を引き出せるようになって、野菜と出汁の調和が可能になる。おじやを美味しく作るコツはそこにあるような気がしている。

ちなみにおかずの梅干しは理由があって奮発し、いい梅干しを買ってみたのだがめっちゃしょっぱいのにおじやにすごく合って、本当に美味しい。他にもおかずは出して、色々試しながら食べたのだが、おじやの70パーセントを梅干しで食べたと言っても過言ではない。

朝ごはん。唐揚げは冷食なので、大根おろしをかけている。

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晩ごはん。鍋をそのまま置いたりしていてなんかあまりにもごちゃごちゃしていたので、作ったおかずを隣に置いて写真を撮った。

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おじやは玉ねぎ、人参、青梗菜、卵。飽きた時のためにキャベツとハムとチーズの炒め物。