のんたんの独りゴト

丹野恵美子のブログです。フルートを吹いたり料理作ったりどっかいったりしている記録と、ごまめの歯ぎしりの記録です。

点と点は少しずつ線になっていく

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しばらくドタバタしていまして、また生活リズムが崩れておりました。お世話になった大学時代のお師匠さん、金昌国先生の葬儀告別式に参列し、最後のお見送りをして来ました。

今よく考えると本当に色々な経験をさせてもらいました。フルートの練習のために大学に入ったつもりが(この時点で大学がなんぞやと言う理解をしていなかった)、先生のレッスン時間の調整や、海外から来た演奏家のアテンド、休日の朝から奥様からの電話で起こされお手伝いに伺い(真夏に寮のシャワーが壊れてて外に出られないと言ったら奥様がうちで浴びればいいじゃないの、と)シャワーを使わせてもらったり、本番のお手伝いに行ったらお茶目なニコレを間近で見られたり、要領とタイミングが悪くよく学校で叱られたり、丹野は結婚だ、と言われたり(その意味は後によくわかるようになる)、最初の方は周りの人達は沢山練習もしているのに、私は練習出来る時間がない、体力もない、コンクールもあるのに上手くなれない、結果出せないどうしようと焦ってばかりいました。

それなのに、コンクール戦争から降りた途端、放牧教育に切り替わり、バスフルートで学内演奏会に出る事を面白がってくれたり、フルート科の大学院の試験で取り組もうと思っていた自由曲が間に合わなくて混乱していたら、バスフルートで受けることは規定で禁止されているわけではない、との理由で自由曲はバスフルートで受験し、1次をクリア出来たのに、2次のお勉強で落ちた時には丹野、もう、こらっ!と叱られ先生の気持ちを台無しにしたり、卒業演奏会で院試で間に合わなかった曲をちゃんと吹いて、賞が決まっていたのにまたお勉強で引っかかってしまい留年し、結果賞は取り消され、、、自分の実力不足のせいで先生の気持ちを踏み躙るようなことばかりして来てもう先生の前に現れるのはあまりにも迷惑なんじゃないか、やめた方がいいんじゃないかと追い詰められ、先生にアメリカに行きたいと言ったら、無謀なことはするな、とアドバイスを頂き、、、

その一つ一つの出来事が今の私を作っていると言っても過言ではないでしょう。卒業してからも、ぐっと堪えてやってこれたのは先生の教えが心に残っていたからだし、私は先生との経験を通して卒業前に宿題を沢山貰っていた気がしていて、それはそれはとても多くて、そんな事出来るのかと思いながら、20年かかって一つずつじっくり取り組もうと腹を括ることが出来たのがオーダーメイドで発注したバスフルートが3年かかって出来たと連絡が来た1回目の離婚の後でした。25歳くらいだったかな。(きつい時だからもし難しかったら楽器屋さんが代わりに買うこともできるからと気遣いまでして頂きましたが、月々13000円で8年間のローンを組みました)水道電気ガスが止まったこともありました。払い終わった時は涙が出ました。

いつか先生にちゃんと宿題が出来て、それは先生のご指導のおかげだから、その時は学生時代に迷惑をかけた分、沢山ありがとうを言おうと決めて取り組み始めたのでした。

なので、先生からしたら手に負えないどうしようもない学生だったかもしれないけど、先生の叱咤のお陰で、結局幸せな結婚まで辿り着けたし、東京に住み続けて目標に向かっている自分がいると思うと、ただただ、先生にお世話になったことへの感謝の気持ちばかり、涙と一緒に溢れて来てしまいました。80歳の誕生日に、また会いましょうね!とメッセージを送ったばかりで、やっと先生が少しは納得出来るようないい報告が出来るかなぁと思っていたところで、、、でも自分のペースでやって来たからこそ今があるからとも思い、その葛藤も含めて葬儀中、悲しみと心の整理をし、先生に感謝の気持ちを伝えることが出来ました。ただまだ少し辛いし寂しいです。

お葬式に行けるほどの生活が出来る様になっている自分で本当に良かった。若いころは他のお師匠さんのお葬式にさえ出られないほど貧乏で、自分はなんて不義理でみっともないんだ、と当時の状況を責めた時期もありました。

流石に今回はこんなダメな生徒が葬儀に参列していいものか悩んでしまい、生まれから全て話したかかりつけの精神科の先生に相談しました。(自分では勉強が出来なかったことで発達障害も疑っていたので、色々な経験をしてどうだったかなども、細かく精神科の先生と話していました。)沢山お世話になったんでしょ?行っておいで、と背中を押され、やっと自分が行ってもいい理由が出来て、、、

コロナ禍に入るギリギリの時にあったフルート科の交流会で元気な姿を見せられたことと、一緒に写真を撮れて80歳のお祝いメッセージで伝えられて本当に良かったです。

生前、沢山の大きな仕事をされて、本当に凄い先生に教えを受けられたんだなぁと思います。私は幸せ者です。どうぞ安らかに、私も、人生を全うしたらそちらへ参りますので、またお話ししましょうね。20年前のような私のアホもちょっとは治ってると思います。先生が楽しめるようなお話、沢山準備しておきますね!

 

疲れ切ってスーパーのお惣菜にもお世話になり、やっと体力が戻ってきたところです。

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今日は野菜の味噌汁と手羽元のトマト煮、最後にズッキーニとブロッコリーを入れたのが良かった、今日もスーパーのお惣菜にお世話になろうかと思っていたんだけど、スーパーに行く気になれなかったので真夏に煮込み料理になりました。