のんたんの独りゴト

丹野恵美子のブログです。フルートを吹いたり料理作ったりどっかいったりしている記録と、ごまめの歯ぎしりの記録です。

体に優しいものは最安値とはいかない

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昨日はチャリンコ購入。大きめの買い物、特に体に関わるものを購入するときは慎重になる。高校の頃、普通科だった私は体育の単位が必要だった時先生に、フルートを吹いていることが特別なのではないが今後のことも考えて今、バレーボールで指を怪我することはどうしても避けたい、審判をするのはどうか、と提案して単位を取得した。それは公正ではないのでだめだとしばらく先生は言っていた。私は仕方なく、実はずっと手首が痛くておかしいんです、手を床に付けないから指を怪我したら受験にも困るんですと言って手首を見せると、先生は一瞬悲しい顔をした。ちょっと待っていなさい、とキネシオテープを持ってきて、テープの付け方を教えてくれたのだ。当時の私はそれがどういうことだったかは理解出来なかったが、なんとなくその話題に触れてはいけないことはわかったし、それからは手首を使う動作に関して無理がない程度に行い単位を取得出来た。

なので、現在の私はサドルとか手首の位置とか体重のかけ方には慎重になるのだ。特に手首はガングリオンがあって、それがあることはずっとストレスである。筋トレなんてもってのほかだし、重い荷物は関節がおかしくなるので出来ればキネシオテープをつけ続けたい。ただ肌が痒くなるし、テープを付けてるだけでどうしたの?と言われることがもう究極面倒。私にとっては珍しいことでもなんでもないし、治す方法は大抵試したから他に治す方法がわかってる人しか聞いてこないでってくらい聞かれる。今関わっている人たちに責任はないから誰も責任を感じないで欲しいし、そこに気遣いを始めると、人前でテープを貼ることすら出来なくなっちゃう。でも本人としては、そうなる方がしんどい。いやむしろ、スポーツ選手がキネシオ付けているのを見て、毎回どうしたの?ってみんな思ってるってことなの?体の潜在的な強さ以外全くの無傷で長時間何かを続けることって出来る?無傷の方法は、体を鍛えることと整えること、痛めるほどやり過ぎないこと、個人差ありきで予防の方法を編み出すことくらいしかないから。

若い頃にそういうリスクがあると間違いなく受験で弾かれると私は思っていたので、そんなの黙ってるに決まってるじゃん。相談できる先生かどうかは大事だ、とかそんな甘っちょろいこと言ってる場合ではないことは子供ですらわかってることなのだ。大切なのは自分だけではない。そうしたらその時の自分が出来ることは、目標に突き進んで達成するだけじゃん。そうは言っても子供は子供で入る大学決まっちゃうんだよ?高校生だったらリスクで弾かれる方が一生の問題じゃないか?

だから、もし普段から体の痛みがない状態で色々出来るならそれは幸せだし、私は不幸自慢をしたい訳ではないので、ガングリオンは注射で取ったら治ったよ、潰したら治ったよの後に病院行けばいいじゃんという本音を、表皮の近くで良かったですね、潰れる硬さで良かったですねと思いながら、相手を傷つけないために顔色を変えないように気を付けながら、そうなんですねー、と言いながら聞いている。

大学入ってから練習が足りないって言われたことも普通にあるし、自分でもわかっているので悲しみを抱えながら東大の整形外科に行って注射針でガングリオンの中身を抜いた。普通に再発した。その後どの病院に行っても、手術も難しいと言われた。精密なレントゲンでは、ガングリオンが実は腱の奥に3つあって、16年前に腱を通過して注射針を刺した後も残っている。言われるのは、奥にあるから潰せない。出来る治療はパラフィンで温める理学療法くらいで、あとは加齢を待つしかないよね、と医者も私ももやもや。そりゃ手外科学会だって調べたさ。けどねー、集まるところにはやっぱり人は集まってる。どこも激混みですよ。現在の医療システムで大学病院だってパンパン、紹介がなくてお金を払って行けるところならまだいいが、色んな事情でいい病院はお金じゃなくて紹介じゃないと無理になってきたし、私の勘では、加齢を待っても向こう10年はこのままだろうという感覚だ。けどさー、こっちはこっちで自分の人生あるからね、そんなに待ってもいられない。自分の体を実験台にするしかないよねー。あーもどかしい。15年ほど考えて出た原因の推測は恐らく正しいであろう。今のところ治療法はないが、今後そうならないような未来は大体掴めてきたので、まずは日常生活に支障をきたさないことと、治療法を考えることが先だ。たまに、他のことやりたいのに何やってるんだろー、馬鹿みたいって思う。いや、カッコつけたわ。たまにじゃねぇ、フライパン持つ度に、食器を持つ度に、いつもだ。

そんなわけで、チャリンコも手首の角度を実験すべく、いつもと違う角度のものを購入。昔にはなかった角度だから、恐らく色々考えられて作られているはずだ。チャリンコに乗った時の上半身の筋肉の使い方がいつもと違うから若干バキバキってなったけど、手首の負担も少なさそう。多分こっちの方が筋肉が固まらないんじゃないかと思う。小さなことも重なると大きくなるからね、慎重でよいんだと今の私は思うのだ。

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似たような話でお風呂の蛇口をひねる動作も、単純作業だが、それなりに負担が大きい。我が家の蛇口は元々は横にひねる系なのだが、特段疑問も持たずにいた。お湯の蛇口が結構固くてたまに閉め切れず、主人がそれを見つけて、先日、蛇口を変えてくれたのだ。抱えていたことが軽くなるって、ほんとに涙出そうになったよ。

結局、短期間、短時間ならともかく、長い間時間と期間、何かを酷使するということはどれほど負担が大きいかということだ。そして、その負担を軽減させたり、体を強化したり、柔軟性がどれだけ大切かということなのだ。だから、短期間の成果を考えるのではなくて、長期間の成果を考えることを私はやっていこうと思う。