のんたんの独りゴト

丹野恵美子のブログです。フルートを吹いたり料理作ったりどっかいったりしている記録と、ごまめの歯ぎしりの記録です。

バスキア展

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開催期間ギリギリでバスキア展に行ってきた。1人で六本木をぼーっと歩いていたら六本木ヒルズの場所を忘れてハッとしたら1時間オーバー。いやいや、ぼーっと歩き過ぎだろ。思えば遠く来たもんだって、中原中也の詩が流れる。刻々と過ぎる時間。アカーン!アフターファイブは確実に混んでまうやないかー!むしろ、着く気あったのか?って美術館向かいながら思ったわ。ちゃんと周りを見ないとね。前売り券を買って行ってよかったぜ。手荷物検査もあって、音声ガイドは無料で携帯電話みたいなスタイル。もっと色濃い内容でも良かったかもと思いつつ、人も沢山いるから立ち止まるのも難しいことを考えたらいいガイドではあったのかもしれない、何より無料だし。写真は撮っていい作品もあった。

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途中からは絵の中の悲しみにフォーカスされちゃって、いたたまれない切なさ。しかしピカソと、ゴッホの自画像を描いたものはクスッと笑わせられるバスキアのウィットさが、たまにみるギャップのようで好きだなと思った。

グッズ販売も楽しみにしていたし人だかりだったんだけど、気に入っていた絵のグッズはなかったので色々見たけど断念。帰り道は絵の中の悲しみの余韻が寂しさを呼んでしまい、よっぽどバスキア展行った友達をとっ捕まえて悲しみについて話し合いながら酒でも飲もうかと思ったわ。話し合ったところで変わらないのだろうけれどもね。いや、変わる変わらないじゃなくてただそれを話し合いたいっていう気持ちよ。まぁそうこういっても私は大人なので、それをする筈もなく、寂しくなった心をあんかけラーメンで温めて帰ってきました。

私の経験から来る個人的な考えですが、芸術家にとって、24歳から34歳くらいまでの10年は特に周りにちゃんとした人がいるかどうかは大切で、生きるか死ぬかの試練ばかりで本物の精神的な支えを必要とします。実際はちゃんとしている人を自分で見つけることも最初は本当に難しいし失敗ばかりするから、自分を信じるための根拠を作っておくことは、誤った判断を防げるので最重要なことだと思っています。芸術家を育てる文化があるかどうか、いつも時代に試されているような気が私はしています。